電車の中

電車に乗るとイライラしている人が多いように見える。
自分がそうだからなのかもしれない。
まあ素性の知れない人たちと、一定の間、箱の中に閉じ込められるのが電車やバスなので、居心地が悪くなって当たり前ではある。
電車に乗ると、車内はたいていお通夜のような雰囲気である。
みんな疲れて、手持ち無沙汰で、とにかく速く目的地に着くのを願っていると思う。
電車は人々の思いを乗せて・・・みたいなきれいな文章がたまにあるが
その思いの中身は負のものが圧倒的に多いのではないか。
人の心を覗いたわけではないので確かではないが
電車に乗るとそんなことを思う。
ちなみに一応は鉄道ファンなのだが、人の様子が気になって仕方ないのであまり鉄道に没入できない。
そんな葬式な車内で、今日は高校生くらいの女の子数人が、オムライス食べたいなーとかのんびりしたことを言っていたので、少し救われた。
何となく大人の殺伐とした雰囲気に呑まれるまいとして
あえてアホみたいなことを言っているのではと思ったりした。